情報サーバ(sl_info)は,起動すると最初に情報収集サーバと呼ばれるプロセスを1個だけforkします.これは sl_cacheのキャッシュPUTサーバと同じ考え方です.
情報収集サーバはキャッシュPUTサーバと同様にSIMの情報をDBへ保存します.情報収集サーバにSIMの情報を集約しするのは2つの理由からです.
DBに保存されるSIMのデータは
送られて来るSIMの情報は,現在のところ,Viewer(アバター)がハンドシェイクしたSIMの情報のみです.従って,ホワイトフィルタの制限がかかっている状態のアバターからは新しいSIMの情報が送られてくることはありません.
なぜならば,ホワイトリストの制限がかかっている状態とは,以下のような状態のことだからです.
新しいSIMの情報を集める場合は,ホワイトリストの制限のかかっていないアバターを使用しなけばなりません.なお,sl_relayでの収集自体は特別な操作を行うことはありません.訪れたことのないSIMの辺りをアバターが飛び回っているだけで,自動的に情報が情報収集サーバに送られます.
情報収集サーバはSIM情報の他に,sl_relayを利用しているユーザ(アバター)の情報も収集します(ただしDBには保存されません).
収集するアバター情報は以下の通りです.
「アバターが現在いるSIMの名前」については,データベース上にそのSIMのデータがないと情報を得ることはできません.
sl_info を -l オプションで起動した場合,収集したアバタの情報は指定されたログファイルに保存されます.
デフォルトは /var/sl_proxy/sl_info_agent.log です.
リレーサーバ(sl_relay) は -is のオプション付で起動された場合,Secod Lifeへのログイン処理の途中で情報サーバ(sl_info)に接続をしてきます.sl_relayから接続を受けた情報サーバはコントロール用プロセスをforkします.forkされたコントロール用プロセスはsl_relayとネゴシエーションを行い,それぞれの使用ポート番号や接続用のパスワードを交換します.
従って情報サーバのコントロールプロセスはsl_relayを利用するアバター毎に起動されます.
情報サーバのコントロールプロセスはその後,情報収集サーバへ情報を転送する中継プロセスを forkします.このプロセスは sl_relayからのアバターとSIMの情報データを受信し,情報収集サーバへそのまま転送します.
コントロールプロセスはその後ループに入り,情報提供サーバとして,(UDP/HTTPS)中継コントローラーからのリクエストを待ちます.
情報サーバのコントロールプロセスは,情報収集サーバへ情報を転送する中継プロセスをforkした後,情報提供サーバとして作動します.
情報提供サーバは以下の情報を提供することができます.現バージョンのsl_relayでは専らホワイトリストの検索に使用します.
リレーサーバ(sl_relay) は -is のオプション付で起動された場合,Secod Lifeへのログイン処理の途中で情報サーバ(sl_cache)にTCP接続を行います.その後 fork情報サーバのコントロールプロセスとネゴシエーションを行い,それぞれの使用ポート番号や接続用のパスワードを交換します.
sl_relayはログイン処理中にアバターの情報を収集し,情報収集サーバへの中継プロセスに情報を送信します.
sl_relayでは,各中継プロセスが得たSIM及びアバターに関する情報を一旦中継コントローラに集め,中継コントローラがまとめて情報収集サーバへの中継プロセスへデータを転送します.
現バージョンでは,sl_relayは sl_info のWhite Listの検索機能しか使用していません.
ホワイトリストに関する連携については sl_infoの ホワイトリストフィルター を参照してください.