#author("2025-04-15T10:25:33+00:00","default:iseki","iseki") #author("2025-04-15T10:25:39+00:00","default:iseki","iseki") * sl_voice_relay [#g105077e] [[English is here>sl_voice_relay (E)]] ** 概要 [#t3a38d67] - ''sl_voice_relay'' は ''Vivox''社の SIPシステムのパケットを中継して,ファイアウォール内のPCに対して Second Lifeの音声チャットの利用を可能にする. - ''sl_voice_relay'' の SIP転送部分は ''sip_forwarder'' という独立したプログラムですが,''sl_voice_relay'' をコンパイルするときに自動的に組み込まれる. - ''sl_voice_relay'' 内の ''sip_forwarder'' を止めて,別のマシンで ''sip_forwarder'' のみ起動することも可能(主にデバッグ用) - 最新版は ''v1.0.0'' ('10 4/28) ** 詳細説明 [#ddaaba56] ** 設定 [#e863e957] - ''v1.0.0'' は [[sl_relay]]と情報を交換することにより,設定なしで動作する. - Viewer に対して下記設定をおこなっている場合は,設定を元に戻しすこと. - sl_voice_relay とsl_relayを連携させるために,sl_relay は -vs オプション付で起動させる必要がある. **** %%0.9.0bでの Viewer 設定%% [#te4ecf03] + %%Viewer上で ''Ctrl+Alt+D'' を入力し ''Advanced'' メニューを表示する.(メニューを消す場合も Ctrl+Alt+D%% + %%''Advanced'' -> ''Debug Settings...'' を選択.%% + %%''voicehost'' と入力し,''127.0.0.1'' を sl_voice_relay を動かすマシンのIPアドレスに変える.%% + %%''vivoxDebugLevel'' と入力し,''-1'' の後ろに '' -i IP:44124'' を追加する.IPは Viewerの動いているパソコン自身のIPアドレス.%% ~ ****%%注意%% [#s64161ad] - %%上記設定で ''-i'' オプションを指定すると,SLVoiceは他のPCからのパケットの受信を許可するようになります.%% - %%''sl_voice_relay'' を起動しない状態で上記設定を行い,ボイスチャットを有効にした場合,Viewerの動作が非常に遅くなります(SLVoiceとの通信待ちが入るため)%% ** 起動オプション [#dbfaf836] sl_voice_relay [-p port] [-r sip_forwarder:port] [-f config_file] [-u user_name] [-i internal_ip_address] [-ii internal_ip_address] [-ie external_ip_address] [-pid pid_file] [-l [logfile]] [-v syslog_level] [-as] [-aca] [-d] [-x] [-xt] [-xu] [--version] [--help] [-h] -p : sl_relay からの接続を待ち受ける TCPポート.デフォルトは 8088. -r : 外部のSIP用中継サーバ(sip_forwarder)を使用する場合に,その中継サーバのアドレスとポート番号を指定する. このオプションを指定すると,sl_voice_relay内部に組み込まれた sip_forwarderは停止しする. アドレスは,SLVoiceからみたアドレスを指定すること.デフォルトは指定なし(内部のsip_forwarderを使用する) -f : 設定ファイルを指定.デフォルトは /usr/local/etc/sl_proxy/sl_voice_relay.conf -u : 実効ユーザ.セキュリティ維持のため,rootユーザ以外の権限で動かす場合に指定する. -pid : pid ファイル./etc/init.d/sl_voice_relay stop などで止めたい場合に,pidを書き込むファイル. -l : Log を作成する.デフォルトは /var/sl_proxy/sl_voice_relay.log -v : syslog のレベル.デフォルトは LOG_INFO (7) -i : サーバが二つ以上のネットワークインターフェイスを持つ場合に, 内側(SLVoice, Viewer)側のインターフェイスのIPアドレスを指定する -ii : -i と同じ. -ie : サーバが二つ以上のネットワークインターフェイスを持つ場合に, 外側(インターネット)側のインターフェイスのIPアドレスを指定する 通常は自動検出する. -as : sl_voice <--> Voice Relay Server間のTCP通信を HTTPS で行う.秘密鍵ファイル,サーバ証明書,認証局証明書が必要 -aca : Vivox Serverの認証を行う.Vivoxサーバ(Second Life Server)の認証局の自己証明書が必要. -d : デバッグモード -x : SLVoiceのTCPパケットとSIPのUDPオパケットのダンプを表示する.TCPの一部は作業ディレクトリに保存される. -xt : SLVoiceのTCPパケットのダンプを表示する.一部は作業ディレクトリに保存される. -xu : SIPのUDPパケットのダンプを表示する --version : Version 情報を表示する. --help, -h : ヘルプを表示する. ** 仕組み [#xe175e7d] - see also [[slvoice]] *** 通常時の SLVoice の動作 [#s7775e6c] #ref(vivox_sip1.jpg,,80%) *** sl_voice_relay ''v1.0.0'' を使用時の SLVoice の動作 [#t27fd7d2] #ref(sl_voice_relay.jpg,,80%) *** sl_voice_relay ''v0.9.0b'' を使用時の SLVoice の動作 [#qf4cb077] #ref(vivox_sip2.jpg,,80%) #br